★安倍総理や緊急事態条項を憲法に入れたい人たちが宣伝している緊急事態条項の国民向けセールストークと、そのカラクリの説き明かし


安倍総理たちのセールストーク

災害対策に緊急事態条項は必要です。東日本大震災や熊本地震のような緊急事態対処の憲法規定があれば、多くの国民を災害から守ることができました。来るべき大災害に対処しうる憲法規定が必要となっています。

 

1のカラクリ説き明かし

東日本震災の被災地となった現場の知事たちのほとんども熊本の知事も、災害対策として緊急事態条項は不必要、かえって災害対策の妨げとなる、それよりも現場に権限をおろしてほしいと言っています。起こりうる事態を十分に予測して事前に十分な準備をしておけば、法律で十分に対応できます

 

1のカラクリの説き明かしの裏付けとなる新聞記事等ここ

 

だのに何故、安倍総理たちは「災害対策に必要だ」とみんなに説明してそれを憲法に入れようとしているのでしょうか? 


安倍総理たちのセールストーク2 

緊急事態条項によって独裁権力が生まれることはありません。「国民の基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない」というルールや「事後に国会の承認を得なければならない」という、独裁者を生み出さないためのルールがちゃんと書いてあります。

 

 2のカラクリの説き明かし

 総理大臣は、内閣の親玉であると同時に、国会の多数派の議員たちの親玉でもあり、小選挙区は親玉に逆らうと公認してもらえず当選は困難なので、多数党の議員たちほとんど全員、総理に逆らえません。

 

絶対多数党の親玉である総理が通したいものは何でも国会で通り、事後承認が得られないわけはありません。

 

また「何が最小限の制限か」を決定するのは、総理を親玉とする内閣であり、誰もその決定を取り消させることはできません。結局、総理は法律と同の効力を持つ政令を独裁的に決めることができるのです。


安倍総理たちのセールストーク3 

法律と同一の効力を持つ政令を作れるのは総理ではなく内閣なので、内閣が反対すれば法律と同一の効力を持つ政令は作れず、総理に独裁権はありません。

 

3のからくりの説き明かし 

内閣のメンバーは親玉である総理の意志に逆らえないので、総理が決めたことか、総理がOKしたことか、どちらかだけが法律と同一の効力と同一の効力を持つ政令になります。つまり、総理は独裁権を持つことになります。そういうものとして、緊急事態条項はデザインされ、計算づくで書かれています。

世界史に名高い独裁者であるナチスドイツのヒトラーに独裁権を与えたのは、全権委任法というものでした。その全権委任法も内閣に独裁権を与えるものでしたが、内閣のメンバーは誰もヒトラーに逆らえなかったので、結局、全権委任法はヒトラーに独裁権を与えるものだったのです。


安倍総理たちのセールストーク4 

この緊急事態条項を、ナチスドイツの独裁者ヒトラーを生み出した、ドイツのワイマール憲法の緊急事態条項と同一視する人がいますが、決してそうではありません。

 

4のカラクリの説き明かし 

 安倍総理たちの提案する緊急事態条項の実態は、ヒトラーを生み出したワイマール憲法の緊急事態の進化バージョン、より強力な黒魔術の杖と言えます。

 

ワイマール憲法の緊急事態条項そのもの中には、ヒトラーに独裁権を与える条項はなく、彼は、独裁権を得るためには、別に全権委任法を作る必要がありました。

 

しかし、安倍総理たちの緊急事態条項の中には最初から総理に独裁権を与える条項が入っています。その意味で、安倍総理たちの提案する緊急事態条項の実態は、ヒトラーを生み出したワイマール憲法の緊急事態の進化バージョン、より強力な黒魔術の杖と言えます。

 

詳しい解説ここ


安倍総理たちのセールストーク5 

自民党の緊急事態条項案のような規定は、外国の憲法でも、ほとんどの国で盛り込まれているところです。

 

5のカラクリの説き明かし 

「この毒入りクッキーはほとんどの人が食べています。だから、あなたもこの毒入りクッキーを食べなさい」と言われても、毒入りは毒入りなのだから、食べてはいけません。緊急事態条項についても、それと同じことが言えます。


まとめ

結局、安倍総理たちは災害対策などという詐欺的なセールストークによって、総理の独裁と国民の自由・人権の制限が可能になる緊急事態条項を憲法に入れようとしているということになります。詐欺的な説明によってそうしようなんて、狡いと思いませんか?

 

安倍総理を親玉とする今の自民党は、自由民主党なのに、不自由非民主の実現を図っている、不自由非民主党なのではないでしょうか。

 

このページの先頭に戻る

トップページに戻る